着物を着るという習慣はすっかり無くなってしまった日本ですが、お母さんやおばあちゃんが着ていた着物が家に眠っているというご家庭はたくさんあるのではないでしょうか。
最近は古着屋さんにも着物や帯がたくさん売っていて、中には1000円以下の格安で手に入る物もあり驚きです。
東京オリンピックがある影響で外国人の日本に対する興味が深まっている中、日本の伝統の一つでもある着物や帯を有効活用して、普段使い出来るトートバッグにリメイクしてみるというのはいかがでしょうか?
帯の生地の良さ
着物の帯とひとことで言っても、柄や錦糸の入った華やかでゴージャスな物から、無地でシンプルに織られたものまでさまざまです。
着物の帯にはさまざまな織り方があり、織り方の種類によって模様や格式や風合い等が異なり、昔の人たちは身に着ける着物や帯でTPOに合わせたファッションを楽しんでしました。
帯の織り方
帯の産地として代表的なのは、群馬の桐生、京都の西陣織、福岡の博多織りです。
西陣織りというのはみなさんもよく耳にされたことがあるかと思いますが、日本の帯の生産量が第一位。
日本の帯のほとんどが西陣織りだと言っても過言ではないほどです。
このように、帯の織り方については織り方や糸の撚り方などが地域によって異なり、機械で織られたものと手作業で作られたものだと品質の良さも変わってきます。
どんな帯でもオリジナルの魅力
帯の品質や価値について理解しようと思うと勉強しなければいけない事がたくさんありますが、ただひとつ言えることは、どういった織り方の帯だとしてもそれぞれに魅力的!
お洋服の生地とはまた違った良さや<味>があります。
難しいことは分からなくても、目にして手に取ってステキだなと思ったものは手元に置いて大事に使っていきたいですよね。
このように、帯の持ち味を生かしたリメイクしていくことによってオリジナリティのある作品に仕上がります。
リバーシプルで裏地もつける必要なし!
帯にもいろんな種類がありますが、結び方によって表も裏も見えても良いようにリバーシブルに作られているものが数多くあります。
今回ご紹介するトートバッグもそうですが、リメイクで何かを作ろうという時に、最初からリバーシブルになっていてわざわざ裏地を付けたりする必要がないというのも帯リメイクの利点の一つですね。
ちらりと除く内側にもきれいな刺繍が入っているというのはステキです。
帯には中芯が入っているから丈夫!
着物の帯は裏表がリバーシブルだと言うだけではなく、元々表と裏の布の間に別途中芯が入っているため、生地としてはかなりしっかりした作りになっています。
リメイクでトートバッグを作るときにも、中芯を含めてそのまま使うことによって、ヨレヨレせずにしっかりとした仕上がりになります。
出来上がったバッグにたくさん物を入れても丈夫で壊れないというのは、普段使いでリピートするにも安心感があってありがたいですよね。
マチ付き大容量タイプ
上記でもご紹介したように、帯というのは中芯も入っていて丈夫な作りで出来ています。
その為、広めにマチをとった設計にしてもヨレヨレした感じはなくかっちりめに出来上がりますし、帯布をそのまま取っ手にしても、重さに耐えてくれるので、大容量タイプのトートバッグとしても活躍してくれること間違いなしです。
荷物の多い方にも安心ですね。
ゴールド系の柄や錦糸を生かしたデザイン
真っ白でもなく少し光沢のあるゴールドの帯は上品さが一層引き立ちます。
洋服やドレスに使われているラメやスパンコールのようなあからさまなゴージャスさや派手さではありませんが、生地や糸そのものが持っている光沢感や輝き。
美しさが全面に出てきてきれいですよね。
リサイクルで安く手に入れた帯だとしても、古臭いわけではなくて、逆に洗練されたイメージになったりします。
こんなバッグを普段使いのファッションにさりげなく取り入れられるとオシャレですよね。
黒帯なら場面を選ばず普段使いにも便利!
「ザ・和柄」というような刺繍が入っていたり、錦糸でキラキラしたものは派手過ぎて普段使いにはちょっと持ちづらいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、冠婚葬祭のような黒一色で地模様だけが入っているような帯で作ったトートバッグはこんなにもスタイリッシュ。
色は黒と地味ですが、生地の良さそのものの魅力がでてくるので、トータルコーディネートのなかでも沈むことなく、でも他を邪魔することなくファッションの中のアクセントとなります。
一つ持っているとオシャレ上級者感がでますね。
黒に限らずワンカラーの帯であれば、初心者でも普段のファッションに取り入れやすくなると思います。
取っ手部分は素材を変えてみる
帯の生地自体が華やかなので、本体部分から取っ手までを全部帯にしてしまうと、ちょっと派手すぎてうるさいかな?と思われるときは、あえて持ち手の部分を別の素材にしてみることもオススメです。
帯の布は使わずに、革やプラスチック、編んでいる紐など、本体の色や模様を浮き立たせてくれるような素材も試してみると面白いですね。
一部分だけ帯を使ってみる
トートバック全体を帯の生地で作ってしまうと、和もの感が強すぎたり、お洋服との合わせ方がよく分からなくて難しい、という場合は、トートバッグの一部だけに帯を使用してみるというのはいかがでしょうか。
例えは写真のようなツートンの布使いであれば、ゴールドの派手目な帯でも上手くまとまった仕上がりになっています。
ワントーンのバッグの取っ手だけを帯にしてみたり、ポケットだけを帯にしてみるというのも面白いかもしれません。
遊び心でいろんなデザインを楽しんでみてくださいね。
簡単な物なら自分でも作れる!
トートバッグと言っても形もサイズも様々。
マチ付きや金具、ファスナー付きのしっかりしたものとなると手が込んできますが、単純に縫い合わせて作るだけのトートバッグなら簡単に作れます。
初心者におすすめなのは帯幅そのままを折り返して両脇を縫い、取っ手だけつけるスタイル。
帯の幅は決まっていますので、測って裁断する必要も無く、本体として必要な長さをとるだけ。
取っ手の部分は帯の布を三つ折りにすれば強度が増します。
日本の良さをそのままバッグに
着物の帯として織られた物は本当に美しく、こうして帯で作られたトートバッグをいくつか見ていくだけでもいろんな発見がありますね。
つつましやかな素朴さと上品さがあるかと思うと、洋服で言うイブニングドレスのような、きらびやかで豪華絢爛さを感じる物まで。
それぞれの帯に物語があり、個性にあふれています。
そんな帯の生地の良さをそのままバッグに閉じ込めてファッションのワンポイントにいかがでしょうか。
普段着るものとしての着物の役割自体は減っていっても仕方ないところではありますが、今回ご紹介したトートバッグのように、日常の中の一コマで外国にも誇れる伝統的な日本の良さが残っていくと嬉しいですね。
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